「保育園落ちた、日本シネ」などどいう、私からしてとても信じられない言葉が、小さな子を持つ母親から発せられた。
自己中心的で全ては他者の所為、とする考え方が伺える発言でとてもいただけたものではない。
百歩譲って、東京などの都会地ではここまで激烈な考え方を持たざるをえない状況であるとしたら、日本そのものが歪んでいるとしか思えないのです。
それでは思い、私が住む、日本のふるさと島根県では、いかがな状況なのか担当課に聞き取りをしてみた。
過去に何回か入所の相談を受けたことがある、今年ももちろんあった。
10月から2月ごろまで入所が決まらず焦って電話をしてこられるのです、しかし、年度末になるとこの状態はほぼ解決してきた。
余程の事情があるか、特定の保育園に拘りを持たない限りであるが。
1のデータから分かるように、平成21年から平成27年にかけての6年間で、入所児童数は20838人から23396人に増えている、それにつれて保育所定員数も19575人から22003人へと拡充されいる。
少子化で子ども数は減っているのにである。
たたし、島根県内でこのような状況があるのは、松江市、出雲市、雲南市の三市だけであり、他市ではほとんど見られず、中山間地域にあっては逆に定員割れを起こしている処もあるのです。
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表を見ると、待機が発生している市にあっても、4月1日現在と10月1日現在ではまた違っていることにきづかれると思います。
卒園者が出ると空きが出て待機が解消し、月が進むと年度途中で産まれた幼児を入所させるために再び待機児童の数が増加していく、という循環をしているのです。
毎年保育所の定員を増やしても、増やしても、この現象が収まることはありません。
一億総活躍社会になってこの現象はしばらく続きそうです。
「もっと保育所を増やしたり、定員を増やせばいいじゃないか」と言われます、がしかし、そうするためには「保育士」さんを増やさなければなりません。
ところがこの人的確保が容易では無くなっています、つまり成り手が少ないのです。
保育所には配置基準というものがあります。
0歳児 概ね3人に保育士1人~
1、2歳児 概ね6人に保育士1人~3歳児 概ね20人に保育士1人~ という基準です。
今、0歳児が増えています、ということは必然的に保育士さんがたくさん必要になってきたということです。
ここが満たされないと営業できなくなります、ですから定員や保育所そのものを増やしたくても増やせないというジレンマに陥ってしまっているのです。
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そこでこの悪循環を断ち切り、すべての子供を安心して産み育てられるようにと、島根県では総合戦略の中で、子育て支援を明確に打ち出しました。
2表にあるように、待機児童ゼロ化事業を行い、保育士確保ができやすい環境を作りました。
上手くまわれば、10月待機もぐっと減らすことができ、近い将来待機児童ゼロが実現すると思います。
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4.5は国の政策です。
働きたい人が存分に働ける環境を作ることは大切なことだと思います。
また自分のキャリアそして生活のために子どもを預けることはしょうがないと思います。
ただ、私はできれば3歳までは家で育て、3歳からは幼稚園に通わせ、できるだけ母親、父親と接する時間を長くしたいと思っています。
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