出雲ローカルサーファー

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2011年11月3日木曜日

議運視察 初日は町田市へ

早稲田大学マニフェスト研究会が発表した、全国地方議会改革度ランキングの8位にランクした町田市を視察した。ちなみに出雲市は80位であった。
町田市では平成10年から「議会改革調査特別委員会」を設置し、議会改革に取り組んできた。その結果として注目したいものは、

◎傍聴規則の傍聴人受付簿の廃止(平成101118日定例会から)
本会議傍聴規則及び委員会傍聴規則の傍聴人受付簿を廃止し、傍聴券の交付のみとし、傍聴者が傍聴に来やすくまた、傍聴者の個人情報保護にも配慮するようにする。

◎手話通訳者の派遣(平成123月定例会から)
手話通訳を必要とする傍聴者がいる場合は、手話通訳者の派遣を依頼する。

◎会議録、委員会記録の検索(平成1341日から)

◎インターネットによる議会中継の開始(平成1512月定例会から)

◎分かりやすい予算書の作成 (平成203月定例会から)

◎請願要旨を審査前にホームページ上に掲載する。(平成203月定例会から)

◎町田市市政にかかる重要な計画等及び基本条例等を議会に報告する時期を決定する。(平成21527日)

◎請願者の希望により、請願者の意見陳述を、委員会開会中に行えるようにする。(平成219月定例会から

◎各常任委員会による市民団体等との懇談会を活発化させる。

◎コミュニティーバスに、市議会定例会・委員会等の傍聴やインターネットを見てもらうことを目的としたパンフレット「町田市議会を開催します」を掲載し始める。(平成229月定例会から)

◎町内会・自治会に、市議会定例会・委員会等の傍聴をしてもらうことを目的としたパンフレット「町田市議会を見にいこう」を配布し始める。(平成2212月定例会から)

◎招集通知などの紙使用の削減や議員間の情報の共有を目的とした、議員のグループウェアの導入を決定する。(平成23119日、議会運営委員会)

◎ホームページ上に「議会のカルテ」を掲載する。これはいち早く市民に議会の審議・審査内容を報告することを目的としたもので、委員会提出議案、議員提出議案、市長提出議案、請願、陳情の番号等から、委員会審査の質疑・応答や討論内容をはじめ、委員会審査結果、議決結果、議案の内容にいたるまで分かるように掲載している。(平成2310月決定)
などがあげられる。

さらに議会改革は現在進行形であり、たくさんの項目について取り上げ、議運と振り分けながら、進展を図ろうとしており以下のように議論がなされている。
1.      地方自治法の改正に伴う対応事項
2.      議員の調査活動に関する事項
議員活動の情報共有や省力化、文書の電子化について
リファレンス・資料要求等、調査ツールの明確化
3.      議会の権能強化に関する事項
議決事項の拡大
外郭団体への監視機能
専決処分に関する範囲の明確化
専門的知見・外部機関の活用
4.      市民と議会のかかわりに関する事項
議会報告会.議会懇淡会・公聴会・参考人制度などの活用ルール化
モニター制度・市民アンケート調査
夜間議会・青空議会・模擬議会・議場開放
請願の意見陳述に際してヒアリングシート等の用意で当日来れなくても趣旨の
補足説明ができるような仕組み
5.      議会の情報提供に関する事項
議会だよりの編集・充実について
議会HPの編集・充実について
TWitter
等のソーシャルメディア活用について
会派の情報公開について
議長交際費の公開、会議の結果のプレス発表
6.      議員の身分に関する事項
新人議員研修会
7.      議事運営に関する事項
一般質問および質疑の通告書の工夫(趣旨の明確化)
申し合わせ事項・会議規則の再確認
請願の紹介議員の役割の確認
議員間討議・政策討論
議会改革特別委員会の常設化
行政側の説明・答弁の簡潔化と虚礼の廃止
会議への配布資料、スライドや動画活用の規定
服務規程(クールビズの範囲等)
議場・委員会室に持ち込める備品・機器などの確認
まさに当市において直ぐにでも取りかからねばならないと、思う事項が多く含まれており、議運で研究を始めることを提案したい。

そのほか、委員長報告が「決算特別委員会議案審査報告書」という形式で文書化され、指摘事項を個別具体に列挙してあげてあったことは、参考になった。

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