出雲ローカルサーファー

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2013年11月6日水曜日

タブッレト端末を使った議会文書クラウド共有を逗子市に視察

平成25年11月5日 議会運委員会視察1日目
逗子市  「タブレット+クラウドによる議会情報共有システム」について

第8回マニフェスト大賞 コミュニケーション戦略賞部門の優秀賞を受賞された、議会改革の取り組みを視察した。

いずこの議会でも同じように抱える問題に、資料の多さがあげられる。

一回の議会で配布される膨大な議案や資料は整理がつかず、山のように積まれたまま眠っている。必要な時に必要な項目を探そうとしても、その山の資料から見つけだすことは困難だ。

 執行部と対等に議論をしていくには、過去のデータを頭に叩き込み即座に取り出す必要がある、しかしなかなかそういう風にはいかないのが現実である、また資料を探り答えを導き出すにも多大な労力が必要だ、次から次へと新たな課題が出てくる中で結局洗い出しを諦めることも多々ある。

 膨大な資料に素早くたどり着け取り出し利用できれば、時間の節約とともにより良い政治活動が行え、より良い政策が生まれるに違いない。
逗子市において実現されたタブッレト端末+クラウドによる、議会情報の共有化はこのことを可能にするものである。

 最初に始まったのは「パソコンを持ち込みたい」という声からだった。
後押しとなったのが年配議員の「じゃ、やってみれば」との声だった。

導入することによってペーパーレス化をめざし、環境負荷や事務作業量を減らすことによる議会費の削減も同時に目指した。
毎議会ごとに印刷される1000~2000枚の議案や資料、すぐに廃棄されるこれらの無駄を削減することができるのだ。

 しかし、パソコンの扱いは難しい、そこで誰でも簡単に扱えるタブレット端末の導入を決定、さらに費用的にも更新の利便性にも優れたクラウドを使うことを決め、平成24年度の12月議会から実証実験を開始した。

逗子議会最高齢79歳の議員は、パソコンはもちろんスマホも使ったことがなかったが、今ではすっかり使いこなしている。

説明していただいた議長も今年の5月まで同じような程度だったが、今では手慣れたものである。
これによって、いつでも市民に説明ができるようになった、より開かれた議会となった、市民に情報を提供しやすくなったと、自信たっぷりに語っていただいた。

 予算書決算書もデータとしてアップしてあるが、予算決算委員会でやるときの使い勝手はまだ研究を要するとのことであった。正副議長だけがアクセスできるフォルダーを作ったりもできるし、市民がアクセスできる部分を別に設けることもできるなど多用途だ。

実証実験の時はアップロードなど大変な作業もあったが、今では担当課から直接アップするので、労力はほとんどかからない。
また持っている情報をすべてアップさせることが大事になってくる。

委員会の最中の資料請求なども即座にデータに反映されるので、議会振興にも有益である。

紙ベースでの資料を提供されるのは議会として当然の権利であり、それをデータとしてもらうことも同じことである。

今のところ紙ベースで資料等を提供してもらうことも可能としている、しかし、それを要求する議員は一人もいないということであった。

 また本会議場での利用についても、選挙で選ばれた良識を持った議員がおかしな行動はしないのが当然です、ですから本会議場でも持ち込みを可としていますとのことであった。

今回の視察を受け議会運営委員会のメンバーは導入すべきとの意見に固まったようだ、特に出雲市議会最長老の議員の「やろう」との一言は追い風となった。


出雲市議会においてもまず施行して、来年本格導入をめざし行動を開始したいと思います。

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