出雲ローカルサーファー

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2011年5月28日土曜日

視察報告 熊本市動物愛護センター

熊本市動物愛護センター(ハローアニマルくまもと市)の視察報告
説明者 松崎 正吉 所長

全国で殺処分される犬や猫は毎年30万匹に及んでいる。
生命という次元では私たち人間と何ら変わることのない生き物だが、人間の勝手な思惑で毎年毎年多くの生命が奪われている。

食うために私たちが生存するために殺すのではない、邪魔になったから殺すのである。担当する保健所の職員も辛い思いをしているに違いない。
出雲市も核家族化、ペットブームなどで飼育される犬猫が次第に増え、それに伴って殺処分される数も増加している。

熊本市の取り組みは以前から注目されていた、私たちも認識しながらなかなか視察に行くことができなかったが、ようやく現場に足を運ぶことができた。
熊本駅からは10.2キロと郊外に立地しており、こんもりとした森に囲まれるようにセンターはあった。近所は住宅やパワーセンターなどが密集していた、きっと次第に建てこんできたのだろう。

当日は譲渡会の日で犬たちもなにやら落ち着かない様子だった、午前中は晴れていて表につながれていたのだが、話をしている間に雨がぽつぽつ落ちてきたので、檻の中に戻って行った、着いたときに写真を撮っておけばよかったのだが機会を逃してしまった。残念。。。

平成13年に動物愛護推進協議会を設立しようと考え、熊本市獣医師会、動物愛護団体、動物取扱業者、盲導犬使用者の会の方々に声をかけた。
当初愛護団体に声をかけることはとても憚られたという、なぜなら愛護団体からは常に目の敵にされ文句を言われていたからだ。
集まってもらう団体それぞれが互いに悪感情を抱いている、そんな関係者が集まって本当にうまくいくのか、とても不安だったし、実際集まるといわゆる「めいめい大将」で事が進まない状況だった。

それでも思いは同じ「一つ」のはずだと、粘り強く続けて行った結果、次第に感情のもつれもほどけ話し合いもスムーズに行くようになり、1年後に協議会を設立することができた。
そして「殺処分ゼロをめざす」のである。

平成13年に567匹の殺処分がなされているが、協議会設立後の努力が実り、なんと平成21年におこなわれたのは、わずか1匹のみ処分されただけである。
翌年に少し増えたのは二町が新たに合併されたためということだった。

持ち込まれた犬の飼い主を説得し、しつけ方を教え、最後まで飼うことをすすめる、それでもだめなら引き取るが引き取った犬を良い子に調教して、譲渡会で新たな飼い主を見つけられるようにする。
かみ癖のある犬もいるそうだ、でもほぼ直るということ、でも中にはどうしようもない犬もいるということ(飼われ方の結果)で、可哀そうだが最後は処分されるようだ。極まれの話だが。

ガス室も見た、「もう4年も使っていませんよ」と、自慢げに所長が話す、下に降りると、炭酸ガスボンベ室はボンベがなくなり物置小屋に変わっていた。
本気になればここまでできるんだ、意識改革が必要だと強く思った。

所長は元熊本市立動物園の獣医だったということで、動物に対する愛情が溢れている方だった。命を守ることに喜びを感じ、堂々と胸を張って仕事をしていることが伝わってきた。良い顔をしてらっしゃるんです。




ガス室





















もうひとつ感心したことは、譲渡会の前に講習会をして飼い主としての心構えを持たせていたことだ。
この日も3人の方が講習を受けていた。


迷子札運動
今一番力を入れているのは「迷子札」。
これが付いていれば、ほぼ100%飼い主が見つかり帰すことができるということで「迷子札をつけよう100%運動」を展開してました。
出雲市でも直ぐに取り組めそうなことですよね。
殺すために税金を使うなんてもう止めたいものです。



勝部議員さん6月議会に質問するそうです。楽しみですね。
































生まれたて、母犬が警戒してます




良かったですね新しい家族です


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